Excelファイルを開こうとした瞬間、「このファイルのソースが信頼できないため、Microsoftによりマクロの実行がブロックされました」と表示され困っていませんか?企業業務や個人の作業でマクロを活用している場合、この警告が【2022年以降のMicrosoft Officeセキュリティポリシー強化】によって急増しています。
実際、社内共有やOneDrive・Dropbox・NASなどクラウド環境を利用した場合もブロックが発生し、Office365や最新のWindows11では、従来と異なる挙動や解除方法が必要です。
「急ぎで計算や自動化作業を進めたいのに、何をすればいいのかわからず業務が止まってしまった…」
そんな不安や焦りの声が現場で多数上がっています。特に「信頼できるファイルなのになぜ使えないのか」「どの設定で安全にマクロを解除できるのか」と悩む方は多いはず。
本記事では、Microsoft公式仕様と現場の最新事例をもとに、ファイルの出所・保存場所毎の判定ロジックやセキュリティ背景、解除手順から「解除できない」場合の細かなトラブル対応まで徹底網羅しました。
正しい解除方法を知り、安全なマクロ活用による作業効率アップとリスク回避への一歩を―。
次のセクションでは、よくある発生パターン・警告表示の理由と「なぜあなたのExcelがブロックされるのか」を詳しく解説します。
- このファイルのソースが信頼できないためによりマクロの実行がブロックされましたとは何か
- 検索ユーザー別に異なる発生原因・環境の詳細分析 – 社内共有・個人利用・クラウド使用時の違い(共有フォルダ,OneDrive,Box,Dropbox,NAS,ネットワークドライブ)
- マクロのブロック解除の具体手順・多様な手法徹底解説(解除方法,プロパティ変更,トラストセンター,信頼できる場所設定)
- 解除後の安全運用とマクロ実行リスク回避策 – 悪意あるマクロから身を守るために知るべきこと(ウイルス感染,信頼判定,セキュリティソフト,ファイル出所)
- 解除操作ができない・失敗する場合の詳細トラブルシューティング(解除できない,信頼できる場所に追加できない,設定が反映されない)
- 各種環境・状況別に最適なマクロ解除フローの提案 – Windows11・企業ネットワーク・個人利用別(実践的マニュアル,事例紹介)
- よくある質問を網羅した実践的Q&Aセクション – ユーザー疑問を包括的にカバー(マクロ無効,解除できない,設定方法,信頼登録,共有フォルダ)
- 公式・公的情報と最新アップデート情報の解説 – Microsoft公式ガイド、仕様変更、セキュリティポリシーの最新動向(公式,管理者向け,仕様変更)
- 体験談・現場事例から学ぶ運用とトラブル対処の実際 – 企業・個人ユーザー事例集(事例,共有フォルダ,運用トラブル,解決例)
このファイルのソースが信頼できないためによりマクロの実行がブロックされましたとは何か
ExcelやAccessでマクロを活用するとき、「このファイルのソースが信頼できないため、Microsoftによりマクロの実行がブロックされました」という警告メッセージが表示されることがあります。これは、不正なプログラムやウイルス感染を予防するため、Microsoftがセキュリティ強化の一環として導入した仕組みです。特に外部サイトや共有フォルダ、クラウドストレージなど、信頼性が判別しづらい場所から入手したファイルに対して自動的にマクロ実行を遮断します。この警告は、ファイルに潜むリスクをユーザー自身にも認識させる重要な役割を果たしています。
警告メッセージの仕組みとMicrosoftのセキュリティ方針
Microsoftは近年、インターネット上から取得したファイルや共有環境のファイルに対して、リスクの高いマクロの自動実行をより厳格に制限しています。警告メッセージは、インターネット経由で取得されたファイルの内部に「Mark of the Web(MOTW)」という情報が設定され、これが存在する場合はマクロが初期状態でブロックされる仕組みです。これにより、不用意なマクロ実行による被害を防ぎます。特にWindows11や最新バージョンのOffice365では、この仕組みがさらに強化されており、セキュリティ基準に基づいて運用されています。業務効率だけでなく、ファイルの安全性が重視される時代に合わせた必須の対策です。
マクロ実行ブロックの技術的背景とMark of the Webの役割
ファイルのダウンロード元や保存場所が重要視されるようになった背景には「Mark of the Web」の存在があります。これはファイルのプロパティ情報に「インターネット経由」と記録する機能であり、その証拠がファイルに残っていると自動的にマクロがブロックされます。システムはこのMOTWの有無をチェックしてセキュリティ措置を実施するため、ダウンロードファイルや外部保存先のファイルが影響を受けます。特にExcelやAccessなど、マクロ機能やVBAコードを含むOfficeファイルではこの仕組みが徹底されています。ファイルプロパティから「許可する」をチェックすることで信頼できるものと判断され、マクロ実行が可能となります。
発生事例の具体的なパターン(Windows11, Office365, Access連携,共有フォルダ,クラウドストレージ)
この警告はさまざまな使用環境・運用パターンで発生します。たとえばWindows11のパソコンでOneDriveやBox、Dropbox、NASなどのクラウドストレージから直接ファイルを開いた際や、ネットワークドライブや共有フォルダから取得したExcelファイルを利用するケースでも同様に表示されます。さらにOffice365やAccess連携を活用している場合も、外部ソース経由のファイルは注意が必要です。
下記のテーブルは、主な発生パターンと代表的な警告発生例をまとめています。
| 発生パターン | 代表的なシナリオ |
|---|---|
| Windows11 | ダウンロードフォルダ保存後のExcel起動 |
| 共有フォルダ/ネットワーク | ネットワークドライブや社内サーバーのExcelファイル利用 |
| クラウドストレージ | OneDrive, Box, Dropboxからの直接ファイルオープン |
| Access連携 | AccessのVBAや外部Excel連携利用時のマクロ起動 |
| Office365 | メール添付やWeb経由ファイルのマクロ付きブックを開く場合 |
多くの企業や個人ユーザーがファイルを共有し合う現代では、上記のような多様なシーンで警告が出現します。こうした場合、警告を無効化したり解除したりするには正しい操作手順と十分な注意が必要です。セキュリティリスクを十分理解したうえで、厳選されたファイルのみマクロ有効化や信頼場所へ登録し、安全な運用を心がけましょう。
検索ユーザー別に異なる発生原因・環境の詳細分析 – 社内共有・個人利用・クラウド使用時の違い(共有フォルダ,OneDrive,Box,Dropbox,NAS,ネットワークドライブ)
Excelで「このファイルのソースが信頼できないため、Microsoftによりマクロの実行がブロックされました」という警告が表示される背景には、保存場所や利用環境が大きく影響します。会社の共有フォルダやネットワークドライブ、NAS、クラウド(OneDrive・Box・Dropbox)での保存時は、その場所がインターネット由来もしくは社外からアクセス可能と見なされるため、自動的にセキュリティリスク判定が強化されます。
下記のテーブルは主な保存場所ごとの判定ロジックとよくあるトラブルの違いです。
| 保存場所 | 判定ロジック | よくある発生要因 |
|---|---|---|
| ローカルPC | 使用者に依存 | ダウンロードファイルに「Webのマーク」付加 |
| 共有フォルダ/NAS | ネットワーク経由で自動的に外部認識 | アクセス権不足、信頼できる場所設定不足 |
| OneDrive/Box等クラウド | インターネット経由として強く警告 | アップロード・共有後の自動ブロック |
| Dropbox | インターネット経由、自動で外部判定 | 他ユーザー端末混在で判定エラー |
| ネットワークドライブ | Active Directory設定依存 | グループポリシー制約や信頼場所未設定 |
ユーザーがどの環境で利用するかによって、対応方法や注意点が異なります。特に2024年以降からWindows11やOffice365でセキュリティ仕様が強化された影響で、個人利用時でもダウンロードファイルが強く警告されるケースが急増しています。
保存場所別に異なる判定ロジックとトラブル発生要因
ネットワークやクラウド経由でファイルを利用する場合、保存先ごとにマクロ実行可否の判定基準が異なります。
-
ローカルPCの場合:インターネット経由でダウンロードしたファイルは自動的に「ブロック」のマークが付き、マクロが無効化されます。
-
共有フォルダやネットワークドライブの場合:社内であってもネットワーク経由のファイルは一律で信頼されず、個別に「信頼できる場所」の設定が必要です。
-
OneDrive・Box・Dropbox等のクラウドの場合:インターネット接続とみなされ、アップロード・ダウンロード時点でセキュリティ警告が表示されやすくなります。
-
NASやネットワークストレージの場合:一部環境ではアクセス経路や管理者設定によってブロックが強化されることがあります。
強調ポイント:保存場所変更や再ダウンロード後は、必ず「ファイルのプロパティ」で「許可する」にチェックを入れる操作を忘れずに行う必要があります。
社内ネットワークとクラウド間の信頼性判断の違い
社内のサーバ共有とクラウドサービス間では、Microsoft Office製品が判別する「信頼性」の基準が異なります。
-
社内ネットワーク:Active Directoryや社内IP範囲内に設定されている場合でも、信頼できる場所に登録されていないとブロックの対象となります。アクセス権やパーミッション設定も影響するため、管理者の設定状況も確認しましょう。
-
クラウドサービス:OneDrive、Box、Dropboxはインターネット経由ファイルと推定され、自動的に「信頼できないソース」となります。社内外問わず同様の警告が表示されます。
これにより、在宅勤務や複数拠点での利用が増えるほど「マクロの実行がブロックされました」エラーへの対応が複雑化しています。
OS・Officeバージョンによる挙動差の解説と使用時の注意点
Windows11や最新のOffice365を導入している企業・個人ユーザーは特にセキュリティコントロールが厳格になっています。バージョンごとに下記のような挙動差が確認されています。
-
Windows10以前のOffice2016やOffice2019では、一部回避策が有効な場合がありました。
-
Windows11やOffice365(Microsoft 365)は既定でマクロ自動ブロックが厳格運用されます。特に2024年以降は「トラストセンター」の細かな調整ができない仕様に変更され、管理者ポリシーによる一括制御も増加しています。
注意点
- マクロを有効にしても「実行できない」「セキュリティの警告が表示されない」などのケースは、多くが信頼場所未設定もしくはプロパティでの「許可」が未選択によるものです。
Access連携ファイルでの特殊ケース
Excelだけでなく、Accessと連携したファイルを利用している場合、追加で注意すべきポイントがあります。
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Accessファイル(.accdbや.mdb)はExcelよりもさらに厳格なマクロブロックルールが適用されます。
-
Access経由でExcelファイルやCSVデータを利用する際、共有フォルダやネットワークドライブ上のファイルが一律で「信頼できないソース」としてブロックされる事例が増えています。
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Accessのトラストセンター設定や「信頼できる場所」への登録も必須です。
Access環境下での連携トラブルは、エラー表示がExcelよりも分かりづらいことが多く、予期せぬデータ取得エラーにつながることがあるため、各ファイルの保存経路と利用端末のセキュリティ設定を確実に把握・管理することが対策の要になります。
マクロのブロック解除の具体手順・多様な手法徹底解説(解除方法,プロパティ変更,トラストセンター,信頼できる場所設定)
マクロ付きExcelやAccessファイルを開いた際、「このファイルのソースが信頼できないため、Microsoftによりマクロの実行がブロックされました」と表示され、作業が進められないケースは多いです。特にWindows11やOffice 365、OneDrive・共有フォルダ・NAS・Box・Dropboxなど様々なネットワークドライブ環境でこの問題が発生しやすくなっています。ファイルのソースが企業内や取引先から送られた信頼できるものである場合、正しい手順で解除することで安全に利用が可能です。下記で、確実にマクロブロックを解除する方法を詳しく解説します。
ファイルプロパティでの「ブロック解除」設定の操作詳細と留意点
ダウンロードしたExcelファイルなどでマクロ実行がブロックされた場合、まずプロパティ画面での「ブロック解除」操作が有効です。
- エクスプローラーで該当ファイルを右クリックし「プロパティ」を選択
- 「全般」タブの下にある「セキュリティ:このファイルは他のコンピューターから取得したものです」の横の「許可する」にチェックを入れる
- 「OK」をクリック
ポイント
-
この操作はファイル単位で実施するため、複数ファイルがある場合は個別対応が必要です
-
共有フォルダやネットワークドライブ上のファイルには「許可する」項目が表示されないことがあります
ファイル単位の解除における注意点とよくある誤設定
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共有フォルダやOneDrive等のクラウドストレージの場合、「許可する」項目自体が表示されない・消える場合があります
-
その場合、一度ローカル(PCのデスクトップ等)へファイルを移動後、ブロック解除操作を行い、元の場所に再保存してください
-
Excelで開いたままでは解除できないため、必ず一度閉じてから操作しましょう
トラストセンターによる信頼済み場所への追加方法とネットワーク共有の場合のポイント
Excelで継続的にマクロ付ファイルを利用する場合、「信頼できる場所」としてフォルダ登録をおすすめします。
-
Excelを起動し、「ファイル」→「オプション」→「トラストセンター」→「トラストセンターの設定」
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「信頼できる場所」→「新しい場所の追加」で対象フォルダーのパスを指定
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「この場所のサブフォルダーも信頼する」のチェックも推奨
-
ネットワークドライブやNASの場合は「ネットワーク上の場所を信頼できる場所として許可」にもチェック
注意点
- ネットワーク共有環境でパス指定が必要な場合、UNCパス(例:\SERVER\共有名)やIPアドレスでの指定もサポートされています
IPアドレス指定・共有フォルダの登録手順
-
「新しい場所の追加」で共有フォルダのパスやIPアドレスを直接入力することで、セキュリティ警告を抑制できます
-
複数の共有フォルダを利用する場合、それぞれ追加が必要です
-
BoxやDropboxなどクラウドストレージは一部例外的にローカル同期フォルダ経由のみ信頼設定が反映されます
セキュリティセンターのマクロ設定変更とグループポリシーによる制限の解消法
マクロ全般の既定設定はトラストセンター内「マクロの設定」で管理できます。
-
「ファイル」→「オプション」→「トラストセンターの設定」→「マクロの設定」から選択可能
- すべてのマクロを無効
- デジタル署名付きマクロのみ有効
- すべてのマクロを有効 など
企業PCの場合、グループポリシーで変更不可の場合もあるため、下記表でポイントを整理します。
| 設定が変更できないケース | 主な理由 | 対応策 |
|---|---|---|
| 設定が表示されない | 組織管理ポリシーによりユーザー編集不可 | システム管理者へ相談 |
| 変更しても元に戻る | Active Directoryなどで再強制 | 管理部門と連携 |
| オプションが灰色 | Office365/Windows11のセキュリティ強化仕様 | サポート窓口へ |
「設定が表示されない・変更不可」の場合の対処法
-
個人利用では、管理者権限での操作や、非管理下のPCで再設定を試すのが有効です
-
法人や教育機関利用では、必ずシステム管理者経由での問い合わせ・解除依頼が必要です
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それでも問題が継続する場合、マクロ不要な方法でファイル運用を見直すことも検討しましょう
解除後の安全運用とマクロ実行リスク回避策 – 悪意あるマクロから身を守るために知るべきこと(ウイルス感染,信頼判定,セキュリティソフト,ファイル出所)
マクロのブロックを解除した後、ウイルス感染や情報漏洩からPCを守るためには、日頃の取り扱いとセキュリティ強化が重要です。特にExcelやAccessファイル、共有フォルダやOneDrive、Dropbox、Box、NAS、ネットワークドライブ経由のファイルは、マクロウイルスが混入しやすい経路となるため、十分な注意と対策が必要です。下記の対策を実施し、安全なマクロ運用を心掛けましょう。
安全なマクロファイルの見極めポイントと推奨チェック事項
マクロ実行前にファイルの信頼性を判断するには、いくつか重要なチェックポイントがあります。特にWindows11やOffice365環境で「このファイルのソースが信頼できないため、Microsoftによりマクロの実行がブロックされました」と表示された際は、以下の判定基準が有効です。
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配布元(送信者)を確認する:公式な企業サイトや信頼できる取引先からのみファイルを受け取る
-
ファイル受信経路をチェック:Outlook、Teams、共有フォルダ、クラウドストレージ(OneDrive、Box、Dropbox等)経由の不明なリンクは避ける
-
ファイル名・拡張子に注意:拡張子がxlsm,xlsb,xlamなど、マクロ機能を含むか必ず確認
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セキュリティ警告に従う:ExcelやAccessで表示される警告を安易に無効化しない
特にExcelやネットワークドライブのファイルを開く際は、上記を丁寧に確認し、少しでも不審な点があれば安易にマクロを有効化しないことが推奨されます。
配布元の信頼性評価方法とファイル検査手順
ファイルの安全性を評価するためには、まず配布元の企業名や送信元メールアドレスの正当性を必ずチェックします。その上で、下記手順をおすすめします。
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送られてきたファイルのプロパティを確認
- 右クリックで「プロパティ」→「詳細」タブで配布者情報や作成日時をチェック
-
ウイルス対策ソフトでスキャン
- 保存前・開封前に必ずセキュリティソフトによるウイルススキャンを実行
-
ハッシュ値の確認
- 重要データは配布元からファイルのハッシュ値(MD5/SHA-256)を教えてもらい突き合わせる
表:信頼性チェック項目
| チェック項目 | 実施内容 |
|---|---|
| 配布元の確認 | 正規ルート・担当者名の一致 |
| ファイルプロパティ | 作成元・変更履歴の確認 |
| ウイルススキャン | 最新定義ファイルで検査 |
| ハッシュ値の突き合わせ | 配布元提供値と自分で算出した値の一致 |
上記のいずれかで不審点がある場合は、マクロ有効化を控えることが安全です。
代表的なマルウェア被害事例と頻出パターン
マクロウイルスによる被害は後を絶ちません。具体的な事例として、多く発生しているのは「メール添付のExcelファイルを開き、無意識にマクロを有効化した」ケースや「共有フォルダ・NAS・クラウドに保存されたマクロ付きファイルの自動実行」によるものです。
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企業全体のネットワークドライブに置かれたマクロファイルで複数PCが一斉にマルウェア感染
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取引先や業者を装い偽装されたOneDrive/Dropboxリンクからマクロ付きファイルをダウンロードし感染
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業務調査票や電子申請書にみせかけたExcelやAccessのVBAマクロが情報流出やバックドアを仕掛ける
このようなパターンは、日々巧妙化しています。ファイル受信からマクロ実行前の段階で危険性を認識し、十分な警戒と対策が不可欠です。
マクロ利用時に有効なアンチウイルス設定と防御策
PCのセキュリティを高め、マクロウイルスから守るための主な設定・防御策を解説します。
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リアルタイムスキャンを有効化:
セキュリティソフトのリアルタイム保護機能を常にONにする
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Microsoft Defenderの設定強化
- 最新のウイルス定義ファイルに自動更新
- 不明なアプリやファイルの自動隔離を設定
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トラストセンターの設定見直し
- ExcelやAccessで「信頼できる場所」への限定やマクロの自動実行を無効化
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ネットワーク経路の最小化
- 共有フォルダやクラウドストレージ経由の編集を避け、必要時は信頼できるPCのみで作業
-
OS・ソフトウェアのアップデート
- Windows11やOffice365含め、重要なセキュリティパッチを都度適用
各対策を徹底し、常に最新かつ信頼できる環境でのみマクロファイルを利用することが、ウイルス感染や情報流出から自分とチームを守る最善策です。
解除操作ができない・失敗する場合の詳細トラブルシューティング(解除できない,信頼できる場所に追加できない,設定が反映されない)
マクロ解除操作がうまくいかない場合には、いくつかの典型的なトラブル要因が考えられます。特にファイルのダウンロード元が共有フォルダやOneDrive、Dropbox、NASなどの場合や、Windows11環境で「このファイルのソースが信頼できないため、Microsoftによりマクロの実行がブロックされました」と表示されるケースでは、独自の対処が必要になります。以下では、よくある障害と解決アプローチを詳しく解説します。
ファイルのプロパティでブロック解除のチェックボックスが表示されない場合の対処
ファイルのプロパティ画面に「ブロック解除」や「許可する」のチェックボックスが見当たらない場合、以下のような状況が頻繁に発生します。
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共有フォルダやネットワーク経由で保存されたファイルの場合
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OneDriveやDropbox、boxなどのクラウドストレージ経由の場合
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Windowsのセキュリティポリシーで制限されている場合
対処法のポイント
-
ファイルを一度デスクトップなどローカルディスクにコピーしてからプロパティを確認
-
Excelを閉じた状態でファイルのプロパティを再度開く
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管理者権限での操作を行うと表示される場合もある
下記のような手順を行い、チェックボックス表示を試みてください。
| 現象 | 主な原因 | 推奨対処法 |
|---|---|---|
| チェックボックスが表示されない | クラウドストレージ経由の保存 | ローカルにダウンロード後に再確認 |
| 表示されるが解除できない | 権限が不足している | 管理者権限で実行、権限取得を検討 |
| 設定後も「許可する」が残る | アプリ起動中、複数同時編集 | 全てのアプリを閉じて再設定 |
ファイル権限・所有権の問題と修正方法
ブロック解除ができない場合、ファイルやフォルダの権限・所有権が制限されている可能性もあります。特に会社や学校の共有フォルダ、NAS利用時はよく発生します。
主なチェックポイント
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ファイルの読み取り/書き込み権限が付与されているか
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自分がファイルの所有者になっているか
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フォルダ全体に対してアクセス権が十分にあるか
修正するには「プロパティ」→「セキュリティ」→「編集」で自分のユーザーを追加し、フルコントロールを許可に設定することが有効です。所有者が別のユーザーになっている場合、「詳細設定」→「所有者」から自身に変更のうえ再チャレンジします。
ネットワークドライブ・クラウドストレージで信頼済み場所への追加が拒否されるケース
ネットワークドライブやOneDrive・Dropbox上のフォルダに、Excelの「信頼できる場所」を追加しようとしても“指定した場所は信頼できません”や“パスは使用できません”というメッセージが出て設定できない場合があります。
多くの環境で見られる現象
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Excelセキュリティ設定の初期状態では、ネットワークや共有フォルダは原則追加不可
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Windowsシステムのグループポリシーで信頼場所の制御が厳格化されている
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クラウドストレージ経由でファイルを編集している
有効な代替策と管理者に確認すべきポイント
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ローカルドライブへの一時退避後、信頼できる場所へ移動して操作
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Excelオプション「信頼できる場所」でネットワークドライブ有効化のチェックを入れる(表示がない場合はシステム管理者への申請が必要)
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会社PCや組織管理の環境では、IT担当へポリシー緩和や権限付与を依頼
困ったときは、下記の確認も実施しましょう。
| 問題例 | 管理者への確認事項 |
|---|---|
| ネットワークパスの追加ができない | 信頼済み場所への追加制限がないか、グループポリシー状況 |
| アプリケーション制限がかかっている | ソフトウェア管理・ウイルスポリシーの設定 |
| 共有フォルダの権限不足 | ファイルサーバー側のアクセス許可 |
マクロの実行が依然としてできない場合の上級トラブル対応例
上記の方法でもマクロの実行ができない場合は、企業や団体環境でのセキュリティ施策が影響している可能性があります。
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グループポリシーで“すべてのマクロを無効”に設定されている
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Officeの管理者設定で外部起因ファイルのマクロを強制ブロックしている
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定期的なセキュリティアップデートで新たな制限が加わった
グループポリシーや企業セキュリティ設定の影響分析
上級者や管理者に依頼して、以下の通りシステム全体の設定をチェックしてください。
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「gpedit.msc」でMicrosoft Office系ポリシーを確認
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マクロ関連設定において“マクロの有効/無効”や“信頼済み場所の使用可否”を調べる
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Office365やExchangeと連携している場合、エンドポイント管理ポリシーにも警戒
自力で解決ができない場合は、必ずシステム管理者やサポート窓口に相談することがおすすめです。現状のセキュリティ要件や最新の対策方針を確認し、最適な方法を選択してください。
各種環境・状況別に最適なマクロ解除フローの提案 – Windows11・企業ネットワーク・個人利用別(実践的マニュアル,事例紹介)
個人PCでの典型的な解除手順と注意点
ExcelやAccessなどで「このファイルのソースが信頼できないため、Microsoftによりマクロの実行がブロックされました」と表示された場合、個人PCでは安全性を担保しつつ正しく対処することが大切です。多くのケースで、インターネットやメールからダウンロードしたファイルにマクロ有効化の制限がかかります。
代表的な解除手順
- ファイルを一度閉じる
- エクスプローラー上でファイルを右クリックし「プロパティ」を選択
- 「全般」タブ内の「セキュリティ」欄で許可するにチェックを入れ「OK」で保存
この操作で「MOTW(Mark of the Web)」が解除され、再度ファイルを開くとマクロの実行が可能になります。
注意点
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怪しいメール添付や出所不明のダウンロードファイルは絶対に開かない
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信頼できない場所での実行はウイルス感染リスクが高まる
ダウンロードファイルやメール添付の取り扱い注意
下記の点に特に注目してください。
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ダウンロード元が信頼できる場合のみ解除作業を進める
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メール添付ファイルは、送信者の確認とパスワード付き圧縮ファイルのリスクも認識する
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複数回ダウンロードした場合、過去の類似ファイルに古いMOTWが残る場合があり、最初から新しいファイルで手順を試す
トラブルが続く場合は、PCの信頼できる場所設定やセキュリティソフトの履歴確認、不要なアドインの停止も有効です。
企業内ネットワークでのマクロ解除最適化事例
Windows11や企業のネットワーク環境では、共有フォルダやネットワークドライブ、NAS、クラウドストレージにあるファイルでマクロの自動実行制限が強化されています。セキュリティ設定やグループポリシー管理の影響を受けるため、個人ユーザーだけで対応が難しい場合もあります。
共有フォルダやネットワークドライブでの最善策
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社内規定に基づきIT管理者と連携し、信頼できる場所としてネットワークパスを登録
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グループポリシーエディターで「トラストセンター設定」の調整を行う
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一時的にファイルをローカルディスクへコピー→ローカルでMOTW解除→再アップロードする方法も有効
現場の声に基づく事例
| 共有環境 | 解決策 | 注意事項 |
|---|---|---|
| 共有フォルダ | IT部門に依頼し「信頼できる場所」追加 | セキュリティ要件との兼ね合い |
| NAS | システム管理者が経路を明示設定 | IP直指定を求める場合もあり |
| Box/Dropbox | 各クラウドの同期アプリ利用時に動作確認必須 | クラウドポリシーとの整合性 |
IT管理者が押さえるべきポイントと連携手順
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常に最新のMicrosoftセキュリティ情報に目を通し、既知の不具合やアップデート状況を把握する
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PowerShellやローカルグループポリシーで例外登録を一括管理可能
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定期的な研修で現場ユーザーの「誤った解除」やリスク行動を防ぐアナウンスを行う
システム的制約が強い時は、IT部門からの正式通知と指示に従うことが安全です。
クラウドサービス(OneDrive,SharePoint,Boxなど)特有の解除設定と問題回避
クラウドストレージを使ってExcelやAccessのファイルを共有している場合、「このファイルのソースが信頼できないため、Microsoftによりマクロの実行がブロックされました」が頻発する傾向にあります。特にOneDrive、SharePoint、Box、Dropbox、Googleドライブなどの主要クラウドは、Windows11やOfficeの仕様との複合的な影響で問題が複雑化します。
| サービス | 起こりやすい問題 | 推奨される対策 |
|---|---|---|
| OneDrive | MOTW付与による自動ブロック | ファイル同期時のプロパティ確認・信頼できる場所登録 |
| SharePoint | Web経由アクセス制限 | ブラウザ操作よりも専用アプリ利用が確実 |
| Box/Dropbox | ダウンロード時のWindows警告 | ローカル保存後のプロパティ解除 |
クラウド特有のMOTW付与対策と設定更新
MOTW(Mark of the Web)がクラウドサービス利用時に自動付与される現象が、マクロブロックの直接原因となります。
効果的な対応策
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クラウド経由で取得したファイルを「右クリック→プロパティ→許可する」で解除
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OneDriveやSharePointでは「信頼できる場所」としてフォルダパスを設定
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常に最新版のOffice・同期クライアントを導入
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サービスごとの管理者向けセキュリティガイドラインを再確認
安全性を損なわない工夫として、マクロを有効化する前にアンチウイルスでのスキャンやファイル整合性チェックを推奨します。繰り返しブロックが発生する場合、サーバー同期設定やWeb経由のファイル受け渡し方法そのものを見直すことがトラブル回避につながります。
よくある質問を網羅した実践的Q&Aセクション – ユーザー疑問を包括的にカバー(マクロ無効,解除できない,設定方法,信頼登録,共有フォルダ)
マクロ実行ブロック解除の一般的な質問と的確な回答例
Q1: 「このファイルのソースが信頼できないため、Microsoftによりマクロの実行がブロックされました」と表示された場合の対処方法は?
Microsoftのセキュリティ強化により、インターネットからダウンロードしたExcelやAccessファイル、OneDrive・共有フォルダ・NAS・Dropbox・Boxなどクラウド保存されたファイルで頻出するエラーです。対処法は下記の通りです。
- ファイルを一度閉じる
- エクスプローラーでファイルを右クリックし「プロパティ」を開く
- 「全般」タブ下部の「許可する」にチェックし「OK」
- 再度ファイルを開きマクロ実行を確認
Q2: 会社の共有フォルダやネットワークドライブに保存したExcelで解除できないときの対策は?
共有フォルダやネットワークドライブのファイルは信頼できる場所に追加することが有効です。管理者権限が必要な場合もあるので、権限を確認した上で下記手順を実施してください。
- Excelの「ファイル」→「オプション」→「トラストセンター」→「トラストセンターの設定」
- 「信頼できる場所」→「新しい場所の追加」→フォルダパス入力
- 必要に応じて「この場所のサブフォルダーも信頼する」をチェック
このステップで解除できない場合、会社のグループポリシーが影響している可能性があるため、IT担当者に相談してください。
信頼できる場所追加時のトラブル解消Q&A
Q1: 「入力したパスはセキュリティ上の理由から信頼できる場所として使用できません」と表示される場合の理由は?
Windows11やOffice365ではネットワーク上のパス(IPアドレスや\server形式)がデフォルトで信頼できる場所に設定されていないことが原因です。次の解決策があります。
-
管理者権限でExcelを起動し、信頼できる場所を追加
-
パスに直接IPアドレスやサーバ名を正確に入力
-
組織ポリシーで制限されている場合はIT部門への相談が必要
Q2: OneDriveやDropbox上のExcelがマクロ有効化でエラーになる場合の改善方法は?
クラウド上のファイルも同様にプロパティの「許可する」を確認し、信頼できる場所の設定で該当クラウドパスを追加してください。クラウド同期ソフトの仕様やアクセス権限が影響することがあるため、クラウドの公式サポートも確認しましょう。
マクロ有効化が反映されない場合の問い合わせ事例中心の解説
Q1: マクロを有効にしても「実行できない」「セキュリティリスクが解除できない」場合の対処法は?
次の4つを再チェックしてください。
-
ファイルが開いたままプロパティ設定を行っていないか
(設定後は必ずファイルを一度閉じる)
-
信頼できる場所に正しく追加されているか
-
トラストセンターの「マクロの設定」で「警告を表示してすべてのマクロを無効にする」以外を選択
-
会社や学校など組織管理下PCの場合はIT部署のセキュリティポリシーでブロックされていないか
Q2: セキュリティリスクの警告表示や「マクロコンテンツの有効化」が出ない場合は?
マクロ付きファイルでも、Excelのセキュリティ設定やアップデートによって警告が表示されないことがあります。その場合は、トラストセンターの設定画面ですべてのマクロオプションや信頼できる場所の状態を確認してください。警告が表示されないままマクロが実行できない場合、ファイル自体が壊れている・または管理者により制限されている可能性が高いです。
下記のようなチェックリストを利用し、忘れやすいポイントをしっかり確認しましょう。
| 状態 | 確認するポイント |
|---|---|
| プロパティの許可 | チェックが有効か |
| 信頼できる場所の登録 | パスやサブフォルダが正しいか |
| トラストセンターのマクロ設定 | 適切なレベルが選ばれているか |
| ファイルの入手経路 | 信頼できるソースからか |
| 管理者ポリシー・組織制限 | IT部門の制限有無 |
安心できる正しい手順で設定し、マクロ付きファイルを安全に活用しましょう。
公式・公的情報と最新アップデート情報の解説 – Microsoft公式ガイド、仕様変更、セキュリティポリシーの最新動向(公式,管理者向け,仕様変更)
Microsoftによるマクロ実行ブロック方針のアップデート概要
Windows11およびOffice 365、Microsoft 365をはじめとした環境では、インターネット経由でダウンロードされたファイルや外部ストレージ(OneDrive、Box、Dropbox、NAS、ネットワークドライブ、共有フォルダ等)から取得したExcelやAccessのファイルで、「このファイルのソースが信頼できないため、Microsoftによりマクロの実行がブロックされました」というメッセージが表示される場合があります。これはMicrosoftがマクロを悪用したマルウェア対策として、セキュリティポリシーの強化を推進しているためです。
2022年以降のアップデートで、従来表示されていた「コンテンツの有効化」ボタンが表示されなくなり、マクロの自動実行も制限される仕様に変更されました。これにより、企業利用や官公庁・教育機関の現場でもマクロ付きエクセルファイルのやり取りでトラブルが増加し、ファイルを開いても業務で必要なVBAが動作しないといった課題が多発しています。自社で配布しているアンケートや調査票が動作しない、共有フォルダやNASからのファイルでも同様の事象が発生しています。
セキュリティ強化に伴う変更点とユーザー影響
Microsoftの方針転換により、下記のような変更点と影響が想定されます。
| 変更内容 | 具体的な影響 |
|---|---|
| インターネット経由/外部サービスからのファイルはマクロ自動ブロック | 業務で使用するマクロ付きファイルの動作不可, 特に共有フォルダー/OneDrive/Box/Dropboxでの配布に注意 |
| 「コンテンツの有効化」ボタン非表示 | クリック一つでマクロ解除できなくなり、追加操作が必要 |
| 信頼できる場所の設定が必須に | 社内NASや特定のネットワークドライブ、IPアドレスを使ったフォルダでも例外なく設定が必要 |
| Windows11・最新Officeに特化した仕様 | 旧バージョンと動作挙動が大きく異なるため注意が必要 |
多くの現場では、ブロック解除方法や組織ポリシーの見直し(管理者によるセキュリティセンター設定、GPOでの一括許可設定など)が重要になっています。外部ストレージ利用時や、メール添付ファイルのダウンロード後にもマクロがブロックされるため、不慣れなユーザーからの問い合わせが増加しています。
公式文書・フォーラムの有用情報紹介と引用解説
Microsoft公式のサポート、導入ガイド、フォーラムでもマクロブロックやセキュリティ対策の最新動向が頻繁に更新されています。特に「このファイルのソースが信頼できないため、Microsoftによりマクロの実行がブロックされました」という警告は公式でも大きく取り扱われており、具体的な解除手順や安全な運用方法が提示されています。
管理者・IT担当者向けには、グループポリシー(GPO)を利用して組織全体の設定を一括管理する方法や、特定のIPアドレスやサーバー経由のフォルダを「信頼できる場所」として追加する具体例が紹介されています。ユーザー個人でもファイルのプロパティ画面で「許可する」にチェックを入れて解除を実施することが可能です。主要手順は以下の通りです。
- ファイルをPCに保存後、右クリック→プロパティ→「許可する」にチェック
- Excelを開き、「ファイル」→「オプション」→「トラストセンター」→「信頼できる場所」設定で共有フォルダやNAS、ネットワークドライブを追加
- 管理者権限の場合は、グループポリシーやレジストリ設定で全社一括設定も推奨
トラブル防止策としては、業務利用ファイルには必ず電子署名を施す、定期的に信頼できる場所の設定を社内で統一する、社外から取得したファイルのウイルスチェック徹底が挙げられています。
管理者向け設定例とトラブル防止策
| 項目 | 推奨アクション |
|---|---|
| 信頼できる場所の追加 | 管理者が使用フォルダを全社で指定し一括許可する |
| ブロック解除手順の社内共有 | マニュアルやFAQを社内ポータルで公開し、一般ユーザーのトラブルを減少 |
| マクロ利用時の教育 | 外部からの不審ファイル開封リスク、電子署名ファイル以外の扱い禁止などを教育 |
| 公式ガイドラインの定期確認 | 仕様変更やOSアップデートのたびに内容を最新化し運用 |
公式情報をもとに継続的な設定と注意喚起を続ければ、業務効率とセキュリティの両立が可能です。管理者とユーザーの双方に分かりやすく情報伝達することが、混乱やマクロ利用トラブルの回避につながります。
体験談・現場事例から学ぶ運用とトラブル対処の実際 – 企業・個人ユーザー事例集(事例,共有フォルダ,運用トラブル,解決例)
企業のIT管理者による運用成功事例とポイント整理
企業での共有フォルダやネットワークドライブを利用したExcelファイル管理は、マクロ制御やセキュリティ対応が不可欠です。実際に「このファイルのソースが信頼できないため、microsoftによりマクロの実行がブロックされました」と表示されるトラブルも多く報告されています。IT管理者は、信頼できる場所への追加やトラストセンターでのマクロ設定強化を通じて、安全な運用体制を確立しています。
下記は現場で役立つポイントを整理したテーブルです。
| 対応内容 | ポイント |
|---|---|
| 信頼できる場所へ登録 | サーバーや共有フォルダを指定しマクロ実行を許可 |
| ユーザー教育の強化 | セキュリティ警告の解説・対応フローの資料配布 |
| セキュリティ設定の一元管理 | グループポリシーで統一し、不適切なマクロ実行を防止 |
| 外部協力先とのファイル連携 | OneDrive、Box、Dropboxで発生しやすいので手順の徹底を指導 |
個人ユーザーのよくあるトラブル体験と対処法
個人ユーザーでも、ダウンロードやメール添付のExcelファイルでマクロがブロックされるケースは頻出しています。特にWindows11環境やOffice365利用者から、「ファイルプロパティに“許可”項目が出ない」「解除手順がわからない」といった声が目立ちます。
よくあるトラブルと有効な対策方法をまとめました。
-
ファイルプロパティの許可設定が見つからない時
- ダウンロード直後は最新バージョンか確認。不足している場合はOffice更新を行う
-
トラストセンターの設定が反映されない場合
- Excel再起動やPC再起動で変更を有効化
-
マクロ有効化ボタンが表示されない時
- ダウンロードフォルダから別の場所へ移動しプロパティを確認
-
Excelマクロを有効にしても動作しない(2024/2025年対応)
- Microsoft公式のマクロブロック仕様に則り運用。必要なら信頼済みフォルダへ移動
こうしたトラブルはセキュリティリスク対策の一環であり、不審なファイルの不用意な解除を避ける判断力が重要となります。
シチュエーションごとの課題例と実践的解決策
さまざまな利用シーンによって、マクロブロック解除の方法や注意点は異なります。以下は主なケースと実践的な対策例です。
| シチュエーション | 主な課題 | 実践的な解決策 |
|---|---|---|
| 共有フォルダ上のExcel運用 | マクロの実行が自動ブロックされチーム全体で利用不可 | 「信頼できる場所」設定で共有パスを明確登録 |
| OneDriveやBox、Dropbox等のクラウド | クラウド経由ファイルで「信頼できないソース」エラー頻出 | ダウンロード→ローカル保存→プロパティ設定で許可チェック |
| NASやネットワークドライブ利用 | マクロ解除できない、共有設定が反映されないケース | IT管理者が事前に対象ネットワークパスを「信頼済み」として設定 |
| Access・VBA開発ファイルのやりとり | 他PCへ移動時にマクロが自動ブロック | 受け取り側が「セキュリティセンター」で場所・ソースを確認 |
どのケースでも、不審なファイルやソースが不明なファイルへの無条件解除は避け、信頼性を確認した上での手順実施が推奨されます。設定変更だけでなく、ユーザー教育やマニュアル整備も安全運用に役立つポイントです。

